【G1】日本ダービー 出走馬の馬体考察

馬体考察

グリューネグリーン【仕上がりB 適性B-】

皐月賞できっちり仕上がっていたので大きな上積みは無いがある程度キープは出来ている印象。決め手が無いだけにレース適性で見劣ると思うが気配は悪くない。

サトノグランツ  【仕上がりB+ 適性B+】

京都新聞杯では調教内容が一変し動けるようになっていた同馬。馬体もアウトラインが浮き出て筋肉の隆起が見て取れるようになった。父に似た細身のステイヤー体型で距離に対する不安は無い。ヨーイドンで他馬を突き放すような決め手の部分は突出していないがその分長く良い脚を使える。他馬より前で先に動けば面白い、状態は目下好調

シーズンリッチ  【仕上がりB- 適性B-】

クビ周りや胸前はまずまずだが胴回り、腰回りなど華奢な印象。トモのボリュームまずまずも全体として強調材料があまり見えてこないか。長い距離への耐久性は感じにくい

シャザーン    【仕上がりB+ 適性B】

皐月賞から更にビルドアップされて筋肉の隆起が目立つ。やや胴は詰まり気味でこれだけマッチョ化すると距離が不安になってはくるがこの馬の状態としては前走以上。勝負気配は十分。

スキルヴィング  【仕上がりB+ 適性A】

バランスの取れた好馬体。同じ父を持つイクイノックスとの同時期と似た完成度合いといった所。やや肩が立ち気味で胸の深さはイクイノックスに譲るが下腿部の張り感などは見劣らない。血統的には秋になって身が入ってくるだろうが現時点での力は出せそう。青葉賞経由の疲れなどは見られない。

ソールオリエンス 【仕上がりA 適性B+】

一走毎の成長具合が素晴らしい。トモの肉付きは更に増し、胸前の厚みも大きくなっている。毛艶もピカピカで代謝も良さそう。本質的には2000m辺りに適性がありそうだが胴回りをスッキリと見せて同世代戦なら克服可能な範囲。状態面には不安無し。時計勝負に対応出来れば。

タスティエーラ  【仕上がりB+ 適性B+】

この春4走目、皐月賞でキッチリ作られていたので更に上向いた印象は無いが高い次元で安定している。前走時より全体をスッキリと見せていてかなり細身に見えるのは気になるポイント。当日大きく馬体減等が無ければ力は出せると思うが、最終追い切り等でどれほど負荷を掛けてこれるか注目したい。

ドゥラエレーデ  【仕上がりB 適性B-】

どっしりとした体型でパワー優先を感じさせる造り。ホープフルSを勝っているが終いは35秒0の脚だったように高い決め手があるタイプでは無い。胸の深さがあって持久力持っているが長距離を走るスタミナとは異なり距離は1800から2000の持久力戦が主戦場のはず。繋ぎが立ったタイプで道悪等は得意。

トップナイフ   【仕上がりB 適性B】

皐月賞でギリギリの馬体重だったように思うがそこから増えているようにはあまり見えないが…馬の顔つき等は悪く無く数を使っているがまだ堪えていない様子。馬場は渋った方が良さそうな体型。コロンとした身体つきで本質的には1800辺りで距離延長はプラスにはならない

ノッキングポイント【仕上がりB 適性B】

バランスの良い馬体。筋肉の質に水っぽさ残りまだ成長の余地感じるが下腿部の盛り上がり等今の時点なりにしっかりとデキている。厚めのフォルムにやや低い重心でやはり距離克服が鍵になる。

ハーツコンチェルト【仕上がりB 適性B+】

完成度が低く腰の甘さがあり勝負所で動ききれないレースが続いていた。青葉賞のパドックでは踏み込みも深く大きく周回出来ていてここに来て成長を見せた。それでも全体的には筋肉が付ききっておらず緩さを感じる所。ひと夏超えてからが楽しみな馬

パクスオトマニカ 【仕上がりB 適性B-】

スプリングSとの比較だが馬が一回り厚みを増したように思えるし成長を感じる。写りかたの問題かもしれないが馬体の前半分に比べると腰回り等は小さく見えるし決め手があるタイプでもない。この馬なりには順調そうだが相対的な見栄えでは下になってしまうか。

ファントムシーフ 【仕上がりA 適性B+】

共同通信杯から皐月賞では大きな上積みを感じたが今回は良い意味で平行線。四肢もスラッと長く見せて世代戦なら2400も問題無くこなせそう。バランスが良く馬場状態や展開不問で上位には安定して顔を出してきそう、今回も好勝負。

ベラジオオペラ  【仕上がりB 適性B】

展開に恵まれず皐月賞大敗したが見た目からはダメージは見受けられない。厚めの蹄底で道悪はOK。父ロードカナロアという血統の割には四肢長く距離持ちそうな身体付きだが得意という所までではないだろう。一定の巻き返しはありそうだが勝ち負けまでは?

ホウオウビスケッツ【仕上がりB 適性B-】

全体的に水っぽい馬体で身が入り切っていない、成長を待ちながらの段階。皐月賞時より張り出しのレベルが上がっていてこの馬なりの伸びを見せているが他馬と比較すればまだまだ。ポテンシャルは高い馬だが完成時期はもっと先にある。

メタルスピード  【仕上がりB+ 適性B】

皐月賞4着は決してフロックでは無い。調教の動きが抜群に良い馬で大きな走りをするので府中変わりはプラスではないかと感じている。ゆったりとした背中にトモのボリュームは十分で先行抜け出しが決まれば再度穴っぽい。気配は落ちず好調。

日本ダービー 馬体考察まとめ

ソールオリエンスの馬体がピカピカ、一走毎の伸び幅が凄い。京成杯、皐月賞でもまだトモの緩さが目立っていたのが短期間でグイグイと良くなっていて皐月賞組で一番上積みがありそうなのがこの馬という事になりそう。
ただダービーは基本的に後方一気が決まらないレースになっているのでそこだけ。

そして桜花賞のリバティアイランドは外差しが決まらないレースで差し切ったレース。皐月賞は外差しが決まる展開だったので、展開不問で突き抜ける脚があるとはまだ言い切れないように思います。

皐月賞2着タスティエーラは流石に数を使っているので馬体維持に努めている印象。
ファントムシーフは変わりなく順調。突出した何かがあるタイプで無く総合力が高い馬で引き続き展開不問。

新星スキルヴィングは青葉賞のパドックでもそれほど目立ってはいなくて完成はもっと先。悪くは無いですが成長曲線含めてイクイノックスに良く似ています。

サトノグランツは本当に良くなりました。調教の動きも素晴らしく、内枠でも引いて先行出来れば怖い存在になるはずです。

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