2022 朝日杯フューチャリティステークス 馬体考察

馬体考察

ウメムスビ 仕上がりA 適性B- 総評B
トモのボリュームは迫力十分。胸前や肩周りの筋肉の凹凸もしっかりと出ており現時点での完成度は高い。一方で寸が詰まった体型で前足が短め。こういった体型の馬は距離が課題となってくる。父ファインニードルという血統背景にキツそうな目つきからもやはりベストは1200か。

オオバンブルマイ 仕上がりB 適性B 総評B-
全体的な筋肉量はまだまだで伸び代が多いいかにも2歳馬らしい体型。腰回りやトモの薄さがありながら重賞を勝つのだからスピードは確か。とはいえ現状非力さが残っており最後の坂が克服出来るか。

オールパルフェ 仕上がりB+ 適性B+ 総評B+
父リアルスティールに良く似た「直飛」と言われる形。一瞬のキレよりも長く一定区間を速く走る事に秀でた造りとなる。控えて終いを伸ばすよりは前走のような逃げ、若しくはある程度前目のポジションから競馬をした方が持ち味は出る。毛艶良く体調は良さそうだが、肩周りから胸にかけて少し窮屈な格好でその分距離はあまり持たなくなる。マイルは適性範囲内だが馬場状態は前走時の方が向いていた。

グラニット 仕上がりB+ 適性B 総評B
胴がゆったりした体型で短い所向きという印象は薄い。1800から2000が主戦場になりそうな体つき。溜めてもそれなりにやれそうだが抜きん出たものは無さそうで、スタミナを生かした積極策が相対的に合うのだろう。トモの筋肉量も増えているが特に肩周りの張り出しは明確に前走以上。しっかり成長してきており好印象。

コーパスクリスティ 仕上がりB+ 適性B+ 総評B+
中内田厩舎の馬は毎回良く見せるので過大評価は禁物だが、それにしても筋骨隆々でトモの張りも十分な力強いフォルムは評価上々。距離延長となるがマイルは全く問題無いはず。顔つきが穏やかでイレ込みなどからの自滅が無さそうなのも高評価。伸び代を十分残した中だが身体つきは全く見劣りしない。

ダノンタッチダウン 仕上がりB 適性B+ 総評B
身体のメリハリはまだまだ幼く完成度は決して高く無い。それでいて重賞2着だからポテンシャルは高いのだろう。ただ今回は更に冬毛も出ており写真から別段に高評価出来る所は少ない。蹄には一定の厚みがあり道悪や荒れ馬場は有利に働きそうだ。

ティニア 仕上がりB+ 適性B+ 総評B+
バランスの取れた馬体で癖が無い。もう一枚脂肪が取れそうな余裕は感じる。将来的には1400辺りがベストになってきそうだが2歳GIなら距離克服も可能か。フランケル産駒だが気性面に不安が少なそうなのはプラス材料。どんな条件でも自分の力はしっかり出してくれそう。

ドンデンガエシ 仕上がりB+ 適性B 総評B
それなりに仕上がった雰囲気のある馬。完成度という意味では随一の高さがありそうだが軽い芝で勝ちきれるイメージは湧いてこない。繋ぎも立ち気味で一雨降って他馬が苦にするようならば。

バグラダス 仕上がりB 適性B- 総評B-
寸の詰まった体型に硬さのある胸周り。芝の瞬発力勝負に適性が高いようには見えない。気も強そうな目付きでダートの1400辺りが主戦場になってきそうだが。

フロムダスク 仕上がりB+ 適性B 総評B
体型的には距離適性が短くなったグラニットというイメージ。この手の馬が阪神マイルでどのような好走パターンがあるのかちょっとイメージしにくい。道悪京都の1400内回りで気分良く先手、そんなレースの方が向きそうだ。

レイベリング 仕上がりB+ 適性B+ 総評B+
まだ成長の余地を残しながらも胸前や肩周りの筋肉量は全く見劣りしない。トモにはまだ肉付きが足りないが全体のバランスが良く運動神経の高さを感じる。若干前下がりの体型で距離は1600までが良さそう。目付きも落ち着いており前半溜めて入れば決め足は持っていそう。今年のメンバーなら見せ場以上も。

まとめ
今年の朝日杯FSは近年でも小粒なメンバーが揃った印象。人気が予想されるダノンタッチダウンにしても完成度は低く荒削りでポテンシャル頼み。ティニアレイベリングといったFrankel産駒2頭は舞台適性も現時点での仕上がり面でも十分通用しそう。最終追い切りは要チェック。

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