有馬記念 レース結果
着 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 調教評価 | 馬体評価 |
1 | 5 | 9 | イクイノックス | 1人気 | A | 仕上げB+ 適性B |
2 | 2 | 3 | ボルドグフーシュ | 6人気 | B+ | 仕上げA 適性B |
3 | 3 | 5 | ジェラルディーナ | 3人気 | B- | 仕上げB 適性B- |
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有馬記念 レース回顧
イクイノックスの圧勝で幕を閉じた有馬記念。パドックでも素晴らしいデキである事が確認出来ました。毛艶、歩様、精神面と完璧でした。レースでは少し行きたがる所もありルメール騎手が宥めていましたが、それだけ十二分に仕上がっていたという事。それでいてまだ馬体には伸び代があると思いますし、これからが本当に楽しみな馬です。
そしてTwitterでも呟いたのですが、パドックを見ていてタイトルホルダー、エフフォーリア、ヴェラアズールは本調子では無かったと感じました。エフフォーリアは+12kgとやはり絞りきれず、周回でも覇気が乏しく返し馬で横山武史騎手がかなり気合をつけながら馬場入りさせていたシーンが印象的でした。逆に言えばよく5着に入ったと思います。
タイトルホルダーは全体的に筋肉の隆起がわからない、脂肪に全身が一枚覆われていたような身体付きに見えました。調教では動けていたのですが中身が思ったほど伴っていなかったようです。前進気勢も物足りず今回は走れる状態になかったと判断せざるをえません。凱旋門賞の疲れが原因なのかはわかりませんが、一部にあるような騎手の下手乗りという指摘は当たりません。
ヴェラアズールも同様で、慌ててJCのパドックを見返したのですが腹回りに余裕を感じました。誌上パドックでは細く見えていたので手控えた調教の結果、体重は維持出来たものの筋肉として増えたものではなかった。そんなイメージでしょうか。
ジェラルディーナは調教の動きは今でもエリザベス女王杯の方が良かったように思っています。しかしながらあの出遅れから3着に巻き返してきた訳ですから適性面の評価など再考しなければいけないと反省しています。決して見栄えするタイプでは無く、まだ身が入ってきそうに思います。
レース全体としては手応え十分のイクイノックスが辛抱たまらんと4角を待たずして前を飲み込みに掛かり、最後は外差し勢が利を受ける展開となりました。外枠が苦しかったディープボンドなどは馬券圏内勢と大きな差は無いように思います。まだまだ健在で本当に大外枠が残念でした。
ジャスティンパレスも決して止まってはいないのですが4角で早々に手が動き始めていましたから、もう一段階成長が欲しい所、今回デキは素晴らしく現状の力は出し切っての敗戦でしょう。
そして2着に入ったボルドグフーシュも状態の良さが目立つ一頭。パトロールを見ても福永騎手が外に振られないようギリギリの範囲でマクりに出て力を出し切れたと思います。デキは1,2を争う程でしたが、この馬はまだ線も細くもっと強くなると思います。どうしてもスタートが出ないので勝ち味には遅くなりそうですが。
あわやの4着入線はイズジョーノキセキ。馬の状態も良く枠も味方したとはいえ岩田騎手の手腕が光ります。全く無駄のないレース運びで人馬でもぎ取った4着ですね。
上位人気馬であらゆる面で文句無しだったのはイクイノックスただ一頭。この状況下で今回もし勝てないようだと来年も無理だろうなと思わせる程です。更に成長し強くなりそうな馬で今後の競馬界の中心になる事は間違い無いですが、今回敗れたライバル馬達も状態面や枠順に泣かされた面もありますので、リベンジの機会はあるのでは無いでしょうか。
それにしても最高にアツい面白いレースでした!
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